煙突ダンパーと娘の期末試験
いつぞや理科の試験勉強中に、中二娘から気圧に関して聞かれた事をブログに書きました。
低気圧と高気圧をストーブのドラフトに例えて説明したのですが
お陰様で試験の結果は上々で、満点は僅かに(-1点)逃しましたが
ほぼそれに近い点数でした。
これも薪ストーブのお陰と言うことでしょうか?
※こう言うのって記事にすると娘に怒られますので内緒にしてね
いつも応援 有り難う御座います。
ドラフトと煙突ダンパーの話ですが
ドラフトも強ければ良いって物じゃなくて
燃焼状態に応じて、適度な強さって物があります。
それを調整する装置が煙突ダンパーって物があります。
煙突ダンパーは、ドラフトの調整の為に取り付ける装置で・・
装置と言っても、煙突の内径よりもやや小さめの円盤に
軸を付けて煙突の外から開閉させられるようにしてるだけの簡単な装置です。
通常、私が煙突のレイアウトを決める時、壁出しでドラフトが弱いであろう
煙突レイアウトの場合は付けない事が多くて、必要に応じて後から追加する事にしていますが
屋根出しストレートか、それに近いレイアウトでドラフトが十分強い煙突だったら
必ず取り付けるようにしています。
ドラフトというのは煙突効果のことで
火室内の燃焼で暖まった空気が膨張して軽くなることにより、上昇気流となって上に上がる。
それを煙突に集束する事により、より強い上昇気流が発生します。
少し補足すると、焚き火などで起きる上昇気流の場合
上昇気流は開放系の中で分散されたり
風によって横方向に拡散されるので弱まるから、そんなに強くないけれど
薪ストーブの場合は、上昇気流を煙突の筒の中にぎゅっと集める為に
上昇するエネルギーが凝縮されて、より強くなる。
気象に例えれば、焚き火が普通に吹くそよ風程度であれば
薪ストーブは、その中心一点に上昇気流(エネルギー)を集中させて
より強い上昇気流が起きる事で強い低気圧が発生し、猛烈な勢いで空気を吸い上げる
台風や竜巻の様な物です。
ドラフトそのものは薪ストーブには必要で、ドラフトが無ければ
煙が室内に流れ込んだり、焚き付けが上手く出来ない等で困るのですが
それは、焚き付け時とかの火室内の温度が上がってないときだけで
ある程度燃えて、火室の温度が上がれば、あまり強いドラフトは必要無くなる。
強すぎるドラフトは、逆に様々なデメリットを引き起こします。
まず一つ目は、薪が燃えすぎて消費が早くなる事。
ドラフトが強ければ薪は良く燃えるのだけど、往々にして燃えすぎて
あっと言う間に燃え尽きる。
それを防ごうと空気を絞れば、火室内の気圧が低下して酸欠状態になり
燃焼が安定せず燻ってしまい、煙が多く発生したり
煙突にススが溜まる元になります。
また、燻ると、不完全燃焼を起こし、燃焼効率が落ちる事になります。
もう一つ、強すぎるドラフトの問題点として
熱を煙突から捨ててしまう無駄が上げられます。
折角、燃焼で得られた熱エネルギーを室内に伝える暇も無く
屋外に放出するのは勿体無い。
煙突ダンパーを使用する事で、熱い空気を出来るだけ
火室内に留めて熱を回収し、余分な物だけを屋外に放出するのが良いです。
要は、焚き付け時には強く、巡航運転時にはドラフトを抑えてユックリ燃やす
調整が出来る必要があります。
度々スミマセン(^_^;)
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